お店の前から皆既日食を撮ってみた。


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今日はあいにくの曇り空。
最初のころは太陽がかすかに顔を出したりしていたんだが
なかなか出てこなくタイミングがつかめない。

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こんな状態です。
たまに顔をだすからその時がシャッターチャンスだ。

できるだけズームができるカメラを選択するしかない。
そこで選ばれたのがこのカメラ。

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DSC-HX1   54,800円(税込)

これなら光学20倍ズームで560mmで撮影ができる。

でもカメラを直接太陽に向けたら明るすぎて
最大に絞ってISO感度も120に固定してできるだけ暗くするんだけど
露出オーバーになってしまうので
偏光フィルターでもあればいいんだがそんなもんはお店にはない。
悩んでたら社長がいいものを作ってくれた。

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最初皆既日食なんて撮る予定もなかったから
なにも用意してなかったけど、
いざって時に頼りになるベテランならではの知恵。
ガラスとろうそくを用意してガラスに「すす」をつける。
これを通してみるとなんと綺麗に見えるのだ。

早速たまに顔をだす太陽に、この「すすガラスフィルター」を通して
撮影してみると、うまくいきました!

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どうですか?
曇り空の割にはなかなか綺麗に撮れたかなぁって思います。

しかしオチがあって、せっかくまともに撮れた写真をパソコンに取り込んだときにビックリ!
なんと30万画素設定で撮れてました。ガクン!

上の写真は30万画素だったので、縮小せずに少しトリミングしただけ。
これを900万画素設定で撮っておけばもっとトリミングで拡大できていたはず。
急きょ撮れるかもって思って何も考えずにマニュアル設定だけしておきながら
基本設定を見ていなかったのがそもそもの失敗。
だれがこんな設定してたんだ!って心の中でつぶやきながら少し涙。

昔はこんな感じでガラスにすすを付けて見ていたらしい。
何でも買って済ます今の時代とは違って
いろんな知恵を絞って見えるようにするなんて夏休みの自由研究的な発想。
もっといろんなことを発想できる人間にならねばと思いました。

2009_07_22_08.jpg

時間が経つにつれて
太陽がだんだん隠れてきてさらにはかなり曇ってきたので
「すすガラスフィルター」をはずして直接撮影。
これが最後のまともな一枚。

とにかく仕事しろよ!って感じでお客さんと一緒に撮影を楽しんでいました。
たまにはこういうのもいいですね。

意外に簡単な望遠カメラでも十分に撮れると言う事がわかってもらえたのなら
この記事も意味があったかなって思います。

カメラは用途に合わせて使い分けましょう。
とりあえず1枚でも皆既日食が撮れてよかったです。

満足満足。

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