ホームシアターシステム『BRAVIA Theatre Trio』開発者トークショーに参加してきた!
BRAVIA Theatre Trio

こんにちは、ソニーショップ ワンズの takuです。
先日、ソニーストア大阪で開催された、ホームシアターシステム『BRAVIA Theatre Trio』開発者トークショーに参加してきました!
開発者の方は4名で、オプションスピーカーのプロジェクトリーダーの方や、音響設計、信号処理機能の開発者、UX設計を担当されている方々がそれぞれの開発にあたっての想いを語っていただきました。

商品モデルのコンセプト、映画館体験をご家庭に、クリエイター作成意図を届けたい。
クリエイターの作る世界をリビング環境に再現し、最高のホームエンターテインメントの感動体験を実現するためにやってきたことをこのトークショーで学びます。
『BRAVIA Theatre Trio』の開発にあたって、
映画を作成しているサウンドクリエイターと協業したことが大きな取り組みで、サウンドクリエイターたちが想いを込めて作った音の世界をホームシアターで実現しようと考えたのがこの商品開発の始まりだと。
そして近年、超大型テレビ時代の課題がでてきて、
それは大きな画面には、空間を満たす音が必要だということ。

なぜ今、Trioなのか?
一般的なサウンドバーだと、
大画面テレビの左右の大きさを賄えない。左右のセパレートスピーカーだと、センターの音が賄えない。
そういった大画面テレビでも空間を満たす音で楽しむために登場したのが、3つのスピーカーで構成される「Trio」だ。

3ユニット構成の『BRAVIA Theatre Trio』は、9スピーカーで405Wを実現。
部屋の特性をアプリによって測定することで、部屋の環境に合わせた音場補正が誰でも簡単に行える。
さらにワイヤレスで接続することで、手軽に楽しめるというメリットがあります。ただし、バッテリーを内蔵しているわけではないので、それぞれに電源コードを接続する必要はある。
ワイヤレスで接続できるオプションスピーカー(ウーファー、リアスピーカー)も別途用意されている。

Trioはホームシアターに求められる機能が網羅していて、Dolby Atmos、DTS:X、IMAX ENHANCED、360 Spatial Sound Mappingなど、映画コンテンツに必要なフォーマットに対応。
▼高音質
・Dolby Atmos
・DTS:X
・IMAX ENHANCED
・360 Spatial Sound Mapping
・Hi-Res
・DSEE Ultimate
▼ネットワーク機能
・Apple AirPlay
・Spotify
・BRAVIA Connect
▼使い勝手
・8K HDR
・4K 120
・Dolby Vision
・eARC
・HDMI
まずは『BRAVIA Theatre Trio』の音響技術について語っていただきました。

型番から見ると、BRAVIA Theatre Trio は「HT-A8」で、前モデルの「HT-A9」の方が上位モデルっぽく感じると思いますが、現時点では、BRAVIA Theatre Trio 「HT-A8」がホームシアターシステムでは最高峰のモデルとなります。
フロントスピーカーは、
口径サイズを大幅増加して全てを刷新し大画面にふさわしい大きな音像再現・空間密度の向上を実現できたという。
・80mm上向きスピーカー
・25mmトゥイーター(新開発ハイレゾ対応)
・100mmウーファー(新開発 低歪SPKユニット)
センタースピーカーは
・20mmトゥイーター(新開発ハイレゾ対応)
・45×108mmウーファー×2(新開発 X-balanced低歪SPKユニット)
センタースピーカーは邪魔にならない高さを抑える設計が必要なので、ウーファーは2つ組み合わせることで、100mmと同じ面積になるよう構造で高さを抑えることを実現している。

今回Trioに関しては、単品コンポーネントに負けないクオリティを実現しようということで、高解像できめ細かな音場再現+音色統一を目標に掲げたとのこと。
低歪対策として、以下のスピーカーは銅キャップとアルミリングによる大幅な歪低減効果を実現している。
・100mmウーファー
・45×108mmウーファー
・80mm上向き
ソニーの高級機種である単品コンポーネント「ESシリーズ」にも使われている
アルミ振動板の採用により、高剛性で高剛性・高伝搬速度の振動板を採用。高解像でクリアかつ力強い低音再現。
トゥイーター以外はすべてアルミ振動板を採用することで、音色統一を実現しているとのこと。

Trioは2ウェイスピーカー構成でバランスに優れ、細部まで書き出すサウンドを実現している。
新開発のウーファーによる力強い低音再生と、40kHzまで対応したハイレゾ対応トゥイーターによる高音再生が可能。
上向きスピーカーをイネーブルスピーカーと呼ぶんですが、大型の80mmのユニットを使っているのが特長で、斜め上方向にできるだけ大きなスピーカーを使うことで頭上から包みこまれるような音響を再現することに貢献しているという。

実際に分解されたスピーカーを見たり、各スピーカーユニットを手で持って重さを実感することも出来ました。
100mmウーファーと80mm上向きスピーカーはかなりの重さで良い音が出るだろうなぁ~ってことが分かります。
一番大きなスピーカーユニットは、別売のBRAVIA Theatre Sub 9(SA-SW9)のウーファーです。。さすがにこれは片手では持てない重さでした(笑)
SA-SW9はこれが2個向かい合わせに配置されてて、そうすることにより、かなりの大きなエネルギーの振動を相殺する役割にもなっているとのことでした。

つづいて、ソニー・ピクチャーズエンターテインメントとの協業による音作りについてのアプローチについてお話を聞きました。
商品コンセプトとして、サウンドクリエイターが作品に込めた音の意図をお客様に届けたいという想いから、音作りを行ってきた。
その実現のためにロサンゼルスにあるソニーピクチャーズに何度も通ってソニーピクチャーズとの協業を続けてきたという。
音響測定の所で実際に映画の制作現場に行って、その部屋の特性を測定したデータを元にTrioの試作品を作っていったようです。
試作品で沢山の人に聞いてもらってからフィードバック・チューニングを繰り返して、今のTrioが完成との事。
サウンドクリエイターの方はどのようなことを大事にしているのか?映画館体験において重要な要素は何か?
大きく分けると3つあるという。
- 大画面を満たすサラウンド
- 明瞭なダイアログ(人の声とか会話の聞こえの事)
- 高品位な低音
この3つの要素が組み合わさることで、映画館の迫力や没入感をより得られるようになるという。
そして、Trioはその要素を盛り込んで実現していました。
大画面を満たすサラウンドでは、ソニー・ピクチャーズ・エンターテインメントとの協業により、映画制作スタジオの音響特性に合わせて、リビング空間の音響特性を最適化。
ソニー・ピクチャーズスタジオの音響特性を再現。周波数特性再現では音色を細かく分析して、映画館のスピーカーは、スピーカーから直接耳に伝わる音と、広い部屋を反響して耳に伝わる音と2つあって、指向性マイクを持ってスピーカーの音と反射音を計ってそれを再現することでより映画館らしい音が実現したとの事。

ソニー独自の立体音響技術「360 Spatial Sound Mapping」で仮想的なファントムスピーカーを再現。
実スピーカーの音波を合成し、最大24個のファントムスピーカー(仮想音源)を生成。映画館特有の響きや音色を高いレベルで再現するために直接音だけでなく反射音のファントムスピーカーを生成して、映画制作スタジオでのスピーカー位置を分析し、最適化。これらの技術によってリビング全体をより映画館に近い圧倒的なサウンド体験を実現している。
360 Spatial Sound Mappingについてさらに詳しく説明してくれました。
フレキシブルなスピーカー配置と高品位な空間音響を両立するのに、2つの要素があって、
・正確なスピーカー位置の検出
・仮想スピーカーの高品位な再現処理
スピーカー‐位置の検出では、スピーカーの中に内蔵マイクがあって、あるスピーカーから音を出した時に他のスピーカーのマイクで音波を拾ってスピーカー同士の距離を算出することが出来て、それを複数の全てのスピーカーで測定して、三次元でスピーカーのそれぞれの位置関係をしっかりと把握することが出来るという。
ユーザーが比較的自由に配置しても、位置関係を把握しているので問題ないという。映画館ではドルビーアトモスの7.1chのスピーカーで実際にスピーカーの配置も高さや後ろ・横・前と立体的に置かれていて、これをサウンドバー製品で再現するのに、スピーカーの位置情報と、複数のスピーカーの音波を組み合わせて、仮想的なファントムスピーカーを作り出して再現することができるという。ほんと凄いことをやってくれていますね(笑)なんとなくこんな風にしているんだろうなってのは分かってはいますが、開発者の方の言葉で聞くとより納得してしまいます。

明瞭なダイアログ「セリフを明瞭にする技術」では、各家庭での視聴環境の影響が大きくて「環境補正技術」が必要になってきます。
・ソニーの室内環境補正アルゴリズム
・新開発のUSBマイク
普段開発しているのは環境が整った視聴環境で行っていますが、僕たちが実際に聴くリビング環境では、ガラスの窓があると高音が響いてしまってうるさくなるとか、スピーカーが壁に近いと低音が膨らんでしまうとか、スピーカーの設置環境によって、音の響きの影響を受けることが課題だという。
そこで部屋の響の情報をマイクで測定して、それに応じてEQを調整してあげるというのが「音響補正技術」となります。
従来の製品にもこの「音響補正技術」が搭載されているんですが、従来はスマートフォンのマイクを使用していたらしくて、それだと、スマホの機種のマイク特性になってしまうので、補正できる部分はだいたいどのマイクも同じだってことで、従来はスマートフォンのマイクを使用して補正していたのが、専用のUSB Type-Cマイクを新開発したことにより、USB Type-Cで対応スマートフォンに接続できるようになり、専用USB Type-Cマイクの採用により、スマートフォンより高精度なキャリブレーションが可能になったという。
このUSBマイクの特長として、マイク付近の先端が丸くなっていて、どの方向から音が入ってきても正しく音を補正してくれるという。

設定はスマホアプリ「BRAVIA Connect」アプリを使って簡単に各種設定できるようになっていたりリモコンとして操作することもできる。
シンプルなリモコンが付属しているので、詳細設定ではない普段使いに関してはスマホを必要としません。
(ネットワーク設定やオプション機器接続をする際には、スマホが必要となります)
▼BRAVIA Connectアプリ
・設定サポート(案内に沿って設定を進めるだけで誰でも簡単に最適な設定ができる)
・操作&詳細設定(リモコンとして使える、オプションスピーカーや音設定など詳細設定が可能)
・ソフトウェアアップデート(サウンドバー本体を常に最新のバージョンに)
▼シンプルリモコン(10キー)
・電源
・入力切替
・音量(大小)
・低音レベル(大小)
・消音
・サウンドフィールド
・ボイスモード
・ナイトモード

スマホの「BRAVIA Connect」アプリを使えばリモコンとしても使えるし、すべての設定をこれ一つでできるのでおすすめでした。
設定用マイク(USB Type-C)もこのアプリを使って音場補正を行います。
とにかく難しそうな音場最適化設定なんかも簡単なステップでしっかりと出来てしまうのは便利ですね!

【ブラビア連携】
BRAVIA連携もすごく便利なことをお聞きしました。
・人の声を聞き取りやすくする「ボイスズーム3」対応
・ブラビアのクイック設定からサウンドバーの設定変更が可能
・ブラビアとサウンドバーを合わせて設置できるフットパーツ付属
BRAVIAには「ボイスズーム」機能があって、声を強調させる機能がついているのです。TrioはこのBRAVIAの機能で強調された音声も含めてTrioで出力してくれるというありがたい機能。でも正直に思うことを言えば、Trioにボイスズーム機能を入れてくれよってのが本音ですよね。これはあくまでBRAVIAの機能として持っておきたいんですかね?
次にBRAVIAのクイック設定で、Trioの幾つかの設定ができるのが個人的には最大の魅力だと思っています。ほんとテレビの標準機能か?って勘違いするくらい、テレビのリモコンから簡単に設定ができるのは簡単で分かりやすいので良いと思いました。

さらに連携機能として、音声と映像のタイミングを自動的に調整してくれる「AV Sync Auto」の説明をしてくれました。
BRAVIAの方からサウンドバーに音声の情報を送って、サウンドバーはその情報を元に調整して音を出すってなると、若干映像より音声が遅くなってしまいますよね。それをサウンドバーからBRAVIAに対して、処理にこれだけ時間がかかるから映像出すのをタイミングを合わせてというふうに、しっかり音ズレなく映像と音声のタイミングが合って違和感のない視聴が楽しめるようになっているとの事。なるほど、実際BRAVIA以外ではどれくらいのズレがあるのか分かりませんが、ほんの僅かなことでしょうが、そういったところが完璧に合わせてくれるのであればBRAVIAを買うメリットがありますよね!

オプションスピーカーとして、2つのサブウーファーと1つのリアスピーカーもTrioと同時に開発。
・BRAVIA Theatre Sub 9(サブウーファー)
・BRAVIA Theatre Sub 8(サブウーファー)
・BRAVIA Theatre Rear 9(リアスピーカー)
いずれもワイヤレスとして接続できるタイプです。ただし、電源は必要。
さらにTrioは従来発売しているオプションスピーカーにも対応している。
・SA-SW5/3(サブウーファー)
・BRAVIA Theatre Sub 7(サブウーファー)
・SA-RS5(リアスピーカー)
・SA-RS3S(リアスピーカー)
・BRAVIA Theatre Rear 8(リアスピーカー)
サブウーファー追加による効果として、
・サブウーファーの重低音が加わることにより、より広いレンジの音空間を再現することが可能に
・低音部分の周波数帯をサブウーファーが受け持つことにより、サウンドバー側のウーファーが担当する低音の負荷が小さくなることで、セリフのにごりなどを低減し、中高域の音質も向上
リアスピーカー追加による効果として、
・後方にリアスピーカーを配置することで、リア側にも多数の仮想スピーカーを生成することができ、広大な音場が形成され、リアのサラウンドの品質が大きく向上

サブウーファーを2つ接続する「デュアルサブウーファー」にも対応。
2つのサブウーファーを接続することによって、より力強くバランスのとれた低音再生を実現する。
音圧が向上、部屋全体を包み込む迫力と安定感のある重低音を再生
デュアルサブウーファー接続は、Sub 9 / Sub 8 / Sub7対応(同一モデルのみ対応となる)

サブウーファー「Sub 9・Sub 8」の性能を細かく説明してくださいました。
【深く響き渡る重低音により、没入感をあふれるサウンド体験をもたらす】
濁りのない輪郭のはっきりした低音を実現する「デュアル対向ドライバー」
▼Sub 9
・デュアル対向ドライバー構成により、向かい合う2基のドライバーが反力を打ち消し合い不要な振動を制御
・不要な残響を最小化し、静寂の質感や緊張感を忠実に再現するため、音量を上げずとも映画や音楽の奥行きと迫力を維持
▼Sub 9・Sub 8
大口径アルミニウムスピーカーユニット搭載で力強くクリアな低音
・200㎜ドライバー搭載(Sub 9は2基、Sub 8は1基)
・高出力・高音圧により、身体で感じられる深みのある低音
・ひずみを抑えた自然でスムーズな低音再生
・クリアな高音ながら力強い重低音

デュアルサブウーファーを2基左右に置くことで、低音を増やすのと、均等な低音を実現する。
低音というのは一般的に方向を感じないと言う風に言われていて、サブウーファーはどこに置いてもいいよって書かれていたり、言われていますが、人間の耳って敏感なもので、どこから鳴っているのかわかるんだとか。それを左右に2つのウーファーを配置することで、方向感を感じなくなって、より没入感を増す効果になっているとのこと。もう一つの効果として、部屋には必ず定在波が存在して、左右対称に配置することで、横方向の定在波をキャンセルする効果もあり、癖のないスムーズな音が楽しめるとのこと。Sub9を2台なんて、ほんと贅沢な話でした。

続いて、リアスピーカー「Rear 9」について詳しくお聞きしました。
【Trioと同じ設計思想のユニットで、組み合わせ時のバランスの良さを強化】
▼音響設計
・大口径80mmの上向きスピーカー・ウーファー・トゥイーターの組み合わせによる広がるサウンドステージ
→上向きのイネーブルスピーカーはTrioと同じものを使っていて、イネーブルスピーカーから放たれた音が天井で反射し、上方および背後から包みこまれる音がサラウンド体験を強化
・アルミニウム振動板搭載
→不要なノイズを低減し、クリアで澄んだ音質を実現
・パッシブラジエーターが低音を強化
→空間の広がり、距離感まで余すことなく再現
▼設置性
・壁掛け設置時の自由度を向上
→付属の壁掛けブラケットにより、左右方向の角度調整が可能。設置条件に左右されることなく、サラウンド効果を楽しめる。
従来は壁に固定した時は1つの方向で動かせなかったけど、このモデルは±60度傾むけられるので、横の壁に付けたとしても後ろからの音を狙えるようになるので、使い勝手がよくなったとのことでした。

設置イメージとして、すべてを揃えた場合。
リアスピーカーは耳の高さが推奨される。
サブウーファーは2台置く時は前の左右に置くのが推奨。
ただし、アプリで調整(補正)もできるので、ある程度気にしなくても良いのかもしれませんが、一応推奨の置き方もご参考にまでとのことでした。
Trio自身もテレビの台に置く、スタンドに乗せて使う、壁掛けするなど、みなさんのご家庭の環境に応じて、設置して大丈夫とのことでした。
スタンドは、スピーカーの幅より台座が大きいほうが良いのと、スピーカーよりスタンドのほうが重いほうが良いとのことでした。

ここまで開発・設計者の想いを熱く語っていただき、Trioやオプションスピーカーのこだわりをお聞きした状態で、シアタールームにていくつかのコンテンツを再生して贅沢な環境でTrioのサラウンドを楽しむことが出来ました。デュアルサブウーファー環境で聴けるなんてマジ最高ですよね!
これ、自宅で再現できるならほんと映画館のような濁りのないメリハリで迫力のある音が楽しめるので、ロマンを感じました(笑)
こんな映画館並みの凄いシアター環境が、スピーカースタンドを使えば、誰でも簡単にプライベートシアターをインストールできるのはTrioならではですね。
いかがでしたか?
僕は自宅では単品コンポーネントのESシリーズのスピーカーをスピーカー・スタンドでピュアオーディオ的に楽しんでいますが、スピーカーのかさばり具合が違うし、サラウンド感はないのと部屋の環境に合わせたアプリを使ったチューニングができないので、やっぱり立体的なサラウンドで映画コンテンツを楽しめるのは凄く魅力ですよね。
これからTrioを買われようとする方の参考になれば幸いです(*^▽^*)
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