フルモデルチェンジしたVAIO Fシリーズ商品レビュー。
今年の春モデルで最も進化を遂げたと思うのはVAIO Fシリーズ。
従来Fシリーズは地デジ搭載ノート、高性能AVノートとして人気でした。
しかしVAIOには、その性能を上回るハイエンドモデルが存在しており、
高性能液晶を搭載し映像を高画質に楽しむため、編集するための
Aシリーズがありました。
ちょっと手が出せないハイエンドな高級モデルとしてAシリーズ、
リーズナブルで高性能大画面なのがFシリーズというそういった位置づけにありました。
そのAシリーズとFシリーズが1つになって新しいFシリーズが誕生しました。
その名も
VAIO Fシリーズ [クリエイティブエディション]。
VPCF11AHJ・VPCF11AGJ・VPCF11AFJ 129,800円(税込)~
VAIOオーナーメードモデルは従来から
16.5型ワイド(16:9)1920×1080のフルHD液晶パネルを採用。
今回の進化としては、この
「クリエイティブエディション」に関しては、
Adobe RGBカバー率100%を誇る広色域液晶と
内蔵液晶用のICCプロファイルにより、
写真編集作業のすべての工程において、
正確な色再現性を実現する
高性能液晶が採用されたところ。
Aシリーズより1回り以上小さいけど
Fシリーズでもこういった液晶のが選べるようになって
こだわりのモデルに手が届きやすくなった。
アンチグレア液晶なので映りこみも少なく、写真やハイビジョン動画などを、
より綺麗に鑑賞や編集が楽しめます。
手前のブラックがFシリーズ「クリエイティブエディション」で
その奥が通常のFシリーズ。映り込みなどの違いがよくわかります。
大画面ノートパソコンに付いてくれるとありがたいのがテンキー。
テンキーが付くことによりキーピッチがかなり小さいように見えるのだが、
キーピッチ約19mm、キーストローク約2mmと、
Cシリーズと同様のキーピッチで打ちやすさまでは削られてはいない。
パームレスト部はVAIO Aシリーズに採用されていた
ソニー”α”のグリップと同じエラストマー素材を使い、腕をのせても疲れない
微妙な固さと使い込むほどに手になじむ素材感を実現している。
あとパームレストの左中央にFeliCaポートがあるんだけど、
見慣れないマークが付いている。
これが今回からオーナーメードで選択が可能となった
新しい近距離無線転送技術「TransferJet」(トランスファージェット)。
VAIO Fシリーズにだけ、いち早く対応。
どういった事かと言うと、
UWB(Ultra-Wide-Band)のスピードとNFC(Near Field Communications)の
簡単さを組みあわせたこの新技術により、機器同士のデータのやり取りがさらに手軽に。
対応するカメラなどをかざすだけで、最高560Mbpsの高速データ転送を実現します。
理論値的にはUSB2.0を超えるような速度なのですが
実際はどれくらいの速度がでるのかな?
転送にはまだまだ条件があって、まずはカメラがTransfer Jetに対応していることと、
Transfer Jet対応のメモリースティックを買わないといけない。
ソニースタイルのオーナーメードでTransfer Jetの有無が+10,000円なのと、
Transfer Jet対応のメモリースティックが通常より5,000円ほど金額が高い様子。
なかなか初期投資が高いけど実際に実用レベルが高いとためしたるなりますね。
バックライト機能付き英語配列キーボードにも注目したい。
夜、暗いところでの作業をサポートしてくれるのがこの機能。
ただし英語配列限定ということで選択肢に悩んでしまいそうですね。
Fシリーズの最大の特徴が
VAIOノート初のQuad Core(クアッドコア)のハイパフォーマンスCPU
インテルのCore i7プロセッサーが選択できる。
それぞれのCPUには以下のような特性がある。
【クアッドコア】
・Core i7 ターボブーストあり、ハイパースレッディングあり
【デュアルコア】
・Core i7 ターボブーストあり、ハイパースレッディングあり
・Core i5 ターボブーストあり、ハイパースレッディングあり
・Core i3 ハイパースレッディングあり
クアッドコアでCPUが4つに加えて、各CPUのサボっている能力を最大限に生かす
仮想デュアルコア技術「ハイパースレッディング」により
最大8スレッドものマルチタスクに対応。
さらに6MBの大容量の3次キャッシュメモリーを搭載。
動画編集や映像処理などの高負荷の作業も、
ハイレベルなパフォーマンスで快適に行うことができる。
とにかくこれだけのハイパフォーマンスCPUが選べるのはVAIO Fシリーズだけだ。
メモリーも高速なDDR3を採用。最大8GB(4GB×2)までの拡張ができる。
ハイビジョン映像を美しくなめらかに表示する
高性能クラフィックアクセラレーターを搭載。
NVIDIA GeForce GT 330M GPU (1GB)
大容量の1GB専用ビデオメモリーを標準搭載。
ハイビジョンビデオ編集をするのには最適です。
大容量HDD 640GBに加えて、
高速なSSDも選択可能。
大容量512GB、256GBから選べるようになっている。
少し残念なのが、RAID0ストライピングなどの高速仕様が選べないところ。
Aシリーズとの統合後継機種なだけにこだわってほしかった。
端子類もチェックしてみたいとおもいます。
ちょうど中央付近から
・LAN端子(1000base)ギガビット
・D-Sub15ピン RGB出力
・HDMI出力
・eSATA/USB2.0
・Expressカード
・iEEE1394 (i.LINK4ピン)
新たにeSATA端子に注目してみたい。
eSATAとは、
内蔵のSATAのHDDと同等な最高3.0Gbps転送速度を実現する。
ハイビジョン映像や膨大な写真のデータをUSB2.0接続のHDDを使うよりは
転送速度は約6倍速く、使い勝手もいい。
しかもよく見るとUSBのマークも付いている。
どうやらこの一つの端子でどちらでも接続できるようだ。
こういったところにもFシリーズの魅力を感じる。
右側面は、
・ヘッドホン出力/光デジタル出力
・マイク入力
・USB2.0端子×2
・光学ドライブ
・TVアンテナ入力
・電源ボタン
シリンダーフォルムを採用。
電源ボタンとインジケーターランプが最近のVAIOの特徴。
TVアンテナ端子は前回同様の端子なので変換ケーブルが付属する。
B-CASカードのセットが気軽にやりやすく進化していました。
【Adobe Creative Suite 4 Production Premium】付属モデル。
「Adobe Creative Suite 4」付属モデル
・VPCF11ZHJ 282,800円(税込)~
一瞬高っ!って思うかもしれませんが、相当安いです。
しかもオーナーメードでもかなりスペックアップしています。
VAIO Fシリーズの基本スペックを、
Adobe CS4付属モデルと同じにすれば、192,800円になります。
あとはソフト代ということになるのですが、
「Adobe Creative Suite 4 Production Premium」のパッケージ内容
・Adobe Premiere Pro CS4
・After Effect CS4
・Encore CS4
・Photoshop CS4 Extended
・Illustrator CS4
・Flash CS4 Professional
・Soundbooth CS4
・Adobe OnLocation CS4
・Adobe Bridge CS4
・Adobe Device central CS4
普通にアドビストアで購入しても261,460円(税込)
アップグレード版で98,700円(税込)
VAIO Fシリーズの基本スペックを同じにすれば、192,800円だから
282,800円 - 192,800円 = 90,000円(税込)で製品版を購入できると言ってもいい。
ありえないくらい安いです。
これだけ夢のようなソフトがこの金額で買えてしまうなんて...
やっぱりVAIOと一緒に買わないとね。
VAIO Fシリーズ [クリエイティブエディション]。
VPCF11AHJ・VPCF11AGJ・VPCF11AFJ 129,800円(税込)~
もっともっとリーズナブルにハイエンドノーtを手に入れるのであればこちら。
液晶がAdobe RGBカバー率100%ではないだけで
ピカピカ液晶になってしまいますが、AVノートとしてはこれでも十分かもね。
この差がわずか15,000円だけというのがかなりの驚き。
これならプレミアムブラックをえらんでしまいそうだけどなぁ。
VAIO Fシリーズ
VPCF11AHJ・VPCF11AGJ・VPCF11AFJ 114,800円(税込)~
こちらのモデルだけ、
ソニースタイルの限定カラー「グレー」が選択できる。
色は、グレー、ホワイトの2色。
本体天板はグレーで落ち着いた感じのカラーです。
フタを空けるとシルバーなデザインにブラックキーボード。
もちろん英字配列を選べばバックライトで光る。
ホワイトカラーを選択したときは
天板:ホワイト
ボディ:シルバー
キーボード:ホワイト
となる。
VAIO Fシリーズ[クロエイティブエディション]とは違い、
液晶がピカピカで色鮮やかではあるが、その反面、映り込みがでてくる。
どちらがいいかは人それぞれですが、
写真の色調整をしたい方は、
是非クリエイティブエディションを選んでいただきたいかと思います。
なんだかまだまだ説明したりないような気がしますが、
実際に店頭に実機がやってくればまた報告したいと思います。
店頭展示が楽しみです。