VAIO ミュージアム Vol.01 「PCG-QR3」。WindowsXP初搭載機だ!
さぁ始まりました!
VAIOミュージアムのコーナーです。
ソニーのVAIOも2014春モデルを最後にPC事業を売却という残念な結果になりましたが、
それでも長年ソニーのVAIOと付き合ってきたのでVAIO全般に思い入れが大きく、
未だにその話が「やっぱ白紙になりました!」っていうのを期待してる自分がいたりして…
思い返せば、いろいろなVAIOを見て・触って・弄ってきたなぁって、
歴代のVAIOを思い出します。
そこで、今でも懐かしいVAIOの修理持ち込みもあるわけで、
せっかく店頭に遊びに来たVAIOを記念に撮らせて頂き、
ちょっとミュージアム的にVAIOをご紹介してみたいと思います。
Vol.01:VAIO QR3
みなさん覚えてるかな?
ソニーのチェブラーシカこと、4代目「VAIO QR3」です(笑)
2001年11月発売で約12年も前のVAIOです。
記念すべき「Windows XP」初搭載時期のVAIOでもありました。
取り外しが可能なステレオスピーカーを採用した、斬新すぎる(行き過ぎてる?)
ミュージックVAIOとして登場。どうみても絵本のお猿さんの耳にしか見えない(笑)
ノートとしては迫力のサウンドが楽しめるというキャッチコピーに
当時店頭でも売れた機種でした。
ただ、スピーカーが別売りで同時に買う方の方が少なかったけどね(笑)
この当時流行りのジョグダイヤルは、なんだがパソコンの最先端を行ってる気がしてました。
たぶん使ってた方はあまりいなかったと思いますが…
デザインは角ばらず丸みを意識したデザインでしたね。いたるところがアールです。
今の時代はこんな無駄な設計はしないでしょうね。
極力薄く・軽く、削れるところは削れ!ですもんね。
この斬新なデザインのキー。
普段使わないフォントをあえて使って、ちょっと時代の先取りしたようなデザインでした。
クリックボタンはAppleのPowerBookのヒゲボタンを思わせるようなデザインでした。
あと、当時最先端のMG(マジックゲート)メモリースティックスロットを搭載(笑)
MGメモリースティックとは音楽著作権保護機能付きのメモリースティックのことでした。
これでCDからSonicStageでパソコンに取り込んで、MGメモリースティックに書き出し、
メモリースティックウォークマンに挿し込んで音楽を楽しむと
いった、
ハイテク感を楽しんでた時代でしたね(笑)
▼PCG-QR3/BP 2001年11月発売
OS:Windows XP Home Edition
液晶:13.3型 XGA(1024×768)
チップセット:Intel815EM、ビデオメモリ:最大11MB(メインメモリ共有)
メモリ:128MB(SDRAM PC100対応)最大256MB(128MB×2)
ストレージ:HDD 約20GB(Ultra ATA100)
光学ドライブ:CD-RW/DVD-ROM一体型ドライブ
今思うと、Windows Meの次のモデルなので
スペックはWindows Meのまんまだからメモリ128MBって…
増設してもメーカーは最大256MBって言ってたけど、
この当時256MBのメモリを増設して最大384MBにしてあげてたよなぁ~。
それと当時は対応メモリがあいまいな感じで冒険する楽しみもあったよね。
HDD20GBって今思うとありえないな。
実際18.63GBで、ここからCドライブとDドライブに分かれてて、
ちょうど半分のC:9.3GB、D:9.3GBくらいでした。
今回持ち込み修理のご相談は
「WindowsXPが立ち上がらない」とうトラブルでした。
「もういいんじゃない? WindowsXPなんで!」って話になって
とりあえずデータが欲しいということで分解作業開始。
QR3の分解は久しぶりでどこから攻めて言っていいのか忘れてしまって
勢い余って液晶モニターから外してしまった(笑)
結果裏蓋だけで良かったみたいだ。
HDDを取り出し無事にデータ救出したんだけど、
Cドライブの空き容量が 0バイトでした。
なるほどね、これが原因ですね。
せっかくなのでCドライブとDドライブのパーティションの割合をかえてあげてから
HDDを元に戻すことに。
すると電源を入れると何の問題もなく起動しちゃいました。
まぁそんなに酷使して使ってるわけでも無いみたいなんで予想外に動いてました。
(こんなスペックなんで、もっと遅いのかとおもったよ…)
話を聞くと、容量がいっぱいなのでCDに写真のデータを書こうとしてたみたい。
それをしてたら急に固まり強制終了後起動しなくなったとのこと。
CDはUSBメモリと違って書くのにイメージデータ分の容量が必要になるからね~。
とりあえず、新しいパソコンも買って、これはこれでワード・エクセル用に使ってみるとのこと。
まぁネットにつながなければ問題は無いでしょう。
またこの辺のセキュリティに関するお話もしないといけないかなとも思います。
最後に厚みも世界最厚かと思うくらいのこのインパクト!(笑)
久々に見てニヤついてしまった。
ちなみに比較してるVAIOは比率は違うものの13.3型対決で
エントリーしたのは「VAIO Fit 13A」でした。
その差3倍!?
いや、今日持ち込みのWindows Vista搭載のNECの方が分厚かったな
3.5倍くらいあったかな。上には上がまだまだいますね(笑)
背面の端子カバーも丸みを帯びたデザイン。今となっては貴重なモデムも搭載(笑)
i.LINK端子4ピンを発見!これも今では無くなってしまったインターフェース。
高速データ転送用としてはよかって、
当時DVテープのビデオカメラの映像を取り込み用に使ってました。
しかし時代の流れとともにUSBに新規格2.0がでてきて速度が早くなって
HDDなどのストレージ需要も減ってきてそのまま終息に。
・USB1.1:最大12Mbps
・iLINK(IEEE1394):最大400Mbps
・USB2.0:最大480Mbps
・FireWire 800:800Mbps
・FireWire S3200:3.2Gbps
・USB3.0:最大5Gbps
WindowsではメインのインターフェースはUSB3.0にかわりましたね。
とにかくこれだけの速さがあるとUSBハブを使った時にもメリットがあるので
もうこれ以上しばらくは新しいインターフェースの採用は無いでしょう。
いかがでしたか、いや~ほんと懐かしいですよね。
僕は昔のVAIOの話を書いてたらその当時のことを思い出してすごく楽しいですね。
これからちょくちょく書いていきたいと思うので良かったらまた見てくださいね。
以上、懐かしのVAIO QR3のご紹介でした。
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