【α7V セットアップレビュー(4)】メカシャッターと電子シャッターの違い、使い分けと注意点
α7V セットアップレビュー

こんにちは、ソニーショップ ワンズの takuです。
今日はメカシャターと電子シャッターの違いと使い分け・注意点をご説明したいと思います。
普段一体どっちで撮れば良いのか?
しっかり違いを学んで、シーンによって使い分けることで、それぞれ最高の恩恵を受けることができるので、できれば意識して使い分けていただければと思います。
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▼α7V セットアップレビュー
>(1)おすすめ『カスタムキー設定編』をご紹介!
>(2)『電源オプション設定編』をご紹介!
>(3) RAW/JPEG 『画質 設定編』をご紹介
>(4)メカシャッターと電子シャッターの違い
>(5)フォーカスモードとフォーカスエリア
メカシャッターと電子シャッターとは?

一般的な一眼カメラにはメカシャッターが存在します。(※α9IIIのようにメカシャッターレス機も増えてきましたが…)
この物理的なシャッター幕を使って撮影するのをメカシャッターと呼びます。シャッター幕が下りたり上がったりしてシャッターを切る時に音が鳴ります。
電子シャッターは物理的なシャッター幕は使わずにセンサーの上から下に読み出すことで記録します。なので物理的に動くシャッター幕の音もならないのでサイレントで撮影することが可能。ただしセンサーの読み出し速度より速い動きの被写体を撮ると記録中にズレが生じ被写体が歪んでしまうローリングシャッター歪が発生する事がある。一般的なコンデジやスマートフォンのカメラが電子シャッターだと思ってください。
↓簡単にシャッター幕の構造を説明する動画を作ったので御覧ください。あくまでも参考程度に(笑)
>シャッター幕の動き(メカシャッター・電子先幕シャッター・スリット走行)
メカシャッターは 物理的なシャッター幕を使って閉じて開いてを行うフォーカルプレーン方式を使っています。
写真はシャッターを切ると、一旦先幕シャッターでセンサーを閉じてリセットして、先幕シャッターが開いてから露光(撮影)が始まり、後幕シャッターを閉じて露光(撮影)が終了すると行った流れ。なのでシャッター音が発生する。最近は電子先幕シャッターが標準で設定されています。このへんは後ほど。
▼メリット・デメリット(メカシャッター)
・ダイナミックレンジ 16STOPで撮影できる(メリット)※α7Vに限る
・ローリングシャッター歪が少ない(メリット)
・連写秒10枚(デメリット)
・ストロボ・フラッシュが使える(メリット)
・シャッター音が鳴る
・フリッカー現象が起こりにくい(設定による)
・シャッターの耐久性が使えば使うほど消耗する(デメリット)
・先幕シャッターが動いた時に僅かに振動が発生する(デメリット)
電子シャッターは 物理的なシャッターは一切使わずに、シャッターを切ると電子的にセンサーの上から下に向かって読み出して(露光)記録する方式です。なので音が鳴らないのでサイレントで撮影することが出来ます。音が鳴らないのが嫌な方のために敢えて電子音を鳴らす設定になっていて、音量も調整が可能。デメリットとすればローリングシャッター歪が発生しやすい所なのですが、α7IVに比べて電子シャッターの読み出しスピードが4.5倍速くなっているので、かなり電子シャッターが使えるようになりました。
▼メリット・デメリット(電子シャッター)
・シャッターが消耗しないので遠慮なく撮影できる(メリット)
・連写最大30枚まで撮れる(メリット)
・最大1秒まで戻れる「プリ撮影」機能が使える(メリット)
・シャッター幕が降りないので撮るたびに暗くならないブラックアウトフリー(メリット)
・シャッター速度最大1/16000秒で撮影できる(メリット)※NDフィルターの代わりに使える
・サイレント撮影が可能(メリット)
・ローリングシャッター歪が起こりやすい(デメリット)※ただしセンサー読み出し速度がα7IVの4.5倍速いので起こりにくくなった
・フリッカー現象が起こりやすい(デメリット)
・ダイナミックレンジが落ちる(デメリット)※メーカー非公表
基本のシャッター方式はこの2つなのですが、実は標準で電子先幕シャッターが使われています。

設定で確認してみるとこのように「電子先幕シャッター」が「入」になっている。
電子先幕シャッターとは?
メカシャッターと電子シャッターの良いとこ取りをしたハイブリッドな記録方式で、先幕シャッターの部分を電子シャッターを使うことで以下のメリットがあります。
▼メリット・デメリット(電子先幕シャッター)
・シャッターのタイムラグが少ない(メリット)
・メカシャッターよりも連写が優れている(メリット)
・シャッター開閉時のブレ(振動)がメカシャッターよりも少ない(メリット)
・メカシャッター同様ローリングシャッター歪が少ない(メリット)
・ストロボ・フラッシュが使える(メリット)
・シャッター音が鳴る
・フリッカー現象が起こりにくい(設定による)
・後幕を使うのでシャッターの耐久性が使えば使うほど消耗する(デメリット)
・「高速シャッター時にボケが欠ける」「露光ムラが出る可能性がある」という欠点がある(デメリット)
使い分け
風景写真などで太陽を逆行で撮るような明暗差の激しいシチュエーションではダイナミックレンジの広さが肝になります。
α7Vはこれまでのカメラには無かった「ダイナミックレンジが16STOP」というアドバンテージが有るので、こういったシチュエーションでの撮影ではメカシャッターがおすすめです。
あと動きの速い被写体でもメカシャッターがおすすめですが、秒15~30枚の連写が必要な場合やプリ撮影などの便利な機能を使いたい場合は電子シャッターを使うしか無い。
動きの速い被写体によりますが、人物がある程度動いたくらいでは電子シャッターでのローリングシャッター歪は起こらないです。
α7Vは部分積層型のセンサーを使っているので、センサーの読み出し速度がα7IVの約4.5倍速くなっているのでかなり電子シャッターが使える機種になりました。
ちなみに「α1」や「α1II」はフル積層のメモリー内蔵型センサーを搭載しているので、α7Vのさらに2倍以上読み出し速度が早いので、さすがにフラッグシップ機との差がここで出てきます。
α7Vでは、トンボの羽根など、超高速な被写体を近くで撮影すると歪みやすいかと思います。まだ作例が撮れてないので、これからいろいろ撮っていってまた紹介したいと思います(*^▽^*)

α7V+SEL85F14GM2:85mm(トリミング)、電子シャッター
Mモード、ISO10000(Auto)、F1.4、1/100秒、-1.0EV
これは夜の松明明かりと裸電球の光の暗いシチュエーションで撮影したシーンになります。
燃え盛る松明を激しく打ち付けてるシーンなんですが、シャッター速度が遅いのでブレてはいますが、ローリングシャッター歪は起きていないので、これくらいの速さでは歪まないので遠慮なく電子シャッターで撮っても大丈夫です。

これは他人のフラッシュが影響した一枚になるのですが、電子シャッターで他人のフラッシュが被るとこんな風に境界線がまっすぐになるように光の影響が出ます。

α7V+SEL70200GM2:167mm(トリミング)、メカシャッター
Aモード、ISO100、F8.0、1/3200秒、-2.0EV
これはメカシャッターで撮影した1枚。ダイナミックレンジが16STOPで撮れています。
太陽を逆光にしたシチュエーションで、これだけの明暗差があると白飛びをある程度抑えようとして露出補正を-2.0EVにすると逆光でかなりのシルエットになります。

RAW現像で人物の部分のシャドウを上げてみました。ノイズ混じりですが、しっかりと模様と色が出てきました。

拡大するとこんな感じです。
ダイナミックレンジが15STOPのカメラに比べると、16STOPでは1段分変わってくるので、暗い部分が1段分しっかり記録される形となるのでこんな風に出せるんですよね。もちろんこの写真では明るくする必要はないかもしれないけど、風景写真で暗い部分を出したい時にかなりのアドバンテージになるので、明暗差の激しいシチュエーションならメカシャッターで撮ってくださいね!後で現像が楽になると思っていただければと思います。
いかがでしたか?
メカシャッター・電子シャッターにはそれぞれメリット・デメリットがあるので、しっかりと理解して撮影シチュエーションによって使い分けて、良い写真をたくさん撮っていただければと思います(*^▽^*)
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>(2)『電源オプション設定編』をご紹介!
>(3) RAW/JPEG 『画質 設定編』をご紹介
>(4)メカシャッターと電子シャッターの違い
>(5)フォーカスモードとフォーカスエリア
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>(5)フォーカスモードとフォーカスエリア、使い分け
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