【パソコン修理】Apple iBook G3のHDDデータ救出作業。


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本日のネタはパソコン修理。
久々にリンゴパソコンの持ち込み修理依頼がありました。

・Apple iBook G3

症状は、電源は入るのだが液晶画面に一切画面が表示されないとの事。
それでは早速みてみることにする。

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ほんとAppleのコンピューターはインジケーター系が目に見えてないので
診断がわかりづらいので困る。

かと言う僕も10年前まではバリバリのMacユーザーだったんですけどね。
バクダン・コンフリクトに疲れて今じゃすっかり窓ユーザーになっちゃってます。

パソコンを調べていくとどうやらHDDは動いているようだが画面表示が一切表示されない。
バックライト切れかとも思ったけど、うっすらも表示しない。
外部モニター出力ではどうかと接続してみたがダメ。
どうやらグラフィックス系が故障している様子でメーカー修理と判断しました。

ただ年数も経っているのでマザーボード交換はチト費用がかかりすぎると思うので
とりあえずデータの救出作業をご依頼されました。

正直iBook G3の分解は初めて。
貝殻型やさらに古いPowerBookG3などは分解していたが、ハードディスクが簡単に
取り出せるかなと安易な気持ちで思っていましたが一苦労しました。
ここまで分解しないとたどり着けないかと...。

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昔PowerBook 2400CというMAC史上最少ノートのCPUをG3化したことがあって
これを分解するのも当時は一苦労だったのですが
それから数年経っているにもかかわらず、さらに次元が違っていました。
なつかしいでしょ!これが伝説のヒゲクリックです。エラそうですみません(笑)

一度分解しちゃうと、こんなもんかって思ってしまうのですが、
初めての場合は手探りなので時間がかかります。
簡単に大変さを紹介したいと思います。

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まずはキーボーをを外します。
そしてその周りのネジを外していきます。
メモリーなんかにはあっさりアクセスできちゃいますね。

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ネジは外した通り並べておく。そうすると間違わずにすみます。

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本体をひっくり返してバッテリーをはずし、目につくネジ類を外していきます。
3か所だけ六角ネジで止まってたのでプラスドライバーだけでは外せませんでした。

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光学ドライブの強制イジェクトするためにクリップを伸ばして穴に突っ込んで引き出す。
ここに隠しネジが左右計2つ隠されているのが忘れがちなので注意する。

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ネジを忘れないようにパチリ。

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あとは爪を慎重に外しながら背面カバーを取り外す。

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何とか取り出せました。

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ハードディスクはこの磁気シールドの下にいるのかな?

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とりあえず外してみるか。

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ネジをパチリ。

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どーれどれっ、あれっ?いないし...。
ってことは表のカバーを外さないといけないのか。

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よっこらせと持ち上げる。
また磁気シールドが出てきた。

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もうこの下にハードディスクがあるのがわかりました。

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ほんと異常に磁気シールドを使っているなぁ。たまに外しにくい時、手を切っちゃうんだよねぇ。
みなさんも気をつけてくださいね。
もうこの辺になると疲れてネジの写真を撮るのを忘れてるし...。

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やっと出てきました!長かったなぁ。

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2.5インチIDE接続、UATAですね。

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後は僕の足元に隠れているPowerMacG4くん頼んでデータを救出することに

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パソコンとの接続はCenturyの商品を使います。

・(Amazon)センチュリー 裸族の頭IDE CRAIU2 ← 新モデル

WindowsマシンではHFS+のフォーマットが読めないので、
これだけはやはりMacからの救出となります。

お客様もMacOS Xでのご使用だったので、Macバイナリを意識せずにすみました。
FAT32フォーマットの外付けHDDにコピーして作業完了。

WindowsマシンにてDVDにデータをバックアップして、
無事にWindows上でWordなどの書類が開くのを確認して作業が完了。
喜んでいただけました。

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ほんとMacはデザインがシンプルにしすぎるためにこれだけ苦労するので
後々のことも考えてのデザインも考えて欲しかったですね。

VAIOのZシリーズを見習ってもらいたいですねぇ。

とにかくシロートが手を出すには少しハードルが高そうなのでプロにお任せください。
HDD交換やらメモリー増設、データのバックアップなど、
Macでも修理が可能なのでお近くの方はお持込みくださいね。

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